youの手記

隙自語(隙の無い自分語り)

スマホは彼らに何も言ってはくれない......

スマホって便利ですよね。僕高校生の頃はガラケーだったのですが大学生になってスマホを持ちました。

TwitterやらLINEやらがいつでも使えるようになったのですが、ガラケーと大きく違う点は「リアルタイムで周りと繋がってる感覚」があることです。

 

Twitterのトレンドを見れば世間が注目していることがわかるし、TLで知り合いの状況もわかる。高校の頃はメーリスというシステムを使っていたのがLINEによってより手軽にメッセージを送れるし、画像も動画も共有できる。

逆に自分の状況を発信し、周りに見てもらうこともできる。良いことだと思います。

 

でも周りと繋がる喜びを知ってしまった日本人は「承認欲求を満たすこと」に走り始めました。

この前新宿で首を吊った人の遺体とか、人身事故の現場とかにスマホのカメラを向けるモラルの欠片もない人たちが大勢いましたね。「ハゲワシと少女」でピュリッツァー賞を受賞して批難を浴び自殺したケビン・カーターもびっくりすることでしょう。

彼らが写真を撮る目的はSNSに写真を載せてRTやいいねを稼ぐこと、さらに注目を浴びることで自分が世間に認められていることを実感するためでしょう。残念ながら強い欲求の前には道徳教育も役に立たないんですね。

 

 

 

皆さんストリートピアノってご存じですか。最近では都庁の展望室とか、大きな駅のコンコースとかに置いてあって誰でも自由に弾けるピアノです。

 

僕自身ピアノは弾けないんですがピアノが一番好きな楽器でして、Youtubeでピアノの演奏動画を観たりします。なんでピアノやってこなかったんだろ...

最近は「ストリートピアノで〇〇弾いたら人だかりがww」みたいな感じでストリートピアノを弾いている映像を自分で投稿するのが流行ってますね。

自分は過激派なので「それ自分でアップするのどうなの...?」と思っていましたがそういうパフォーマンスなんだと思って飲み込むようにしています。

 

 

まあそれはいいとして、その映像に映っている観客に目を向けてみましょう。するとどうでしょう。皆スマホのカメラを向けているんですよね。結局彼らは演奏を楽しむことは二の次で、後で観ようとか知り合いに見せようって考えてると思うんですよ。

 

折角生で演奏を見られるのにカメラを介した画面に夢中な観客。自分が演奏者だったら冷てえなぁって思いますね。拡散してくれるなら知名度も上がって嬉しいと思う人もいると思いますが。

生演奏って映像からじゃ伝わってこない空気感とかを味わうチャンスだし、Youtuberだったらどうせ映像Youtubeに上げてるしそのピアノにまた撮りに来るぞ??

 

 

偉そうに言ってますが現場にいない自分が楽しめているのも動画が残ってるおかげだし心境は複雑です。それでも、なりふり構わず取り敢えずカメラを向ける習慣止めたほうがいいですよ。

理性ある読者の皆は気を付けような。